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映画の秋2

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を観て参りました。
珍しく真面目に感想・分析など(笑

お話はTVシリーズの1話から6話をまとめたものです。
それをダイジェスト的に大きく端折ってスピーディーにラストの見せ場までグイグイ引っ張って行きます。
大きく端折っているので何がどうなってんのか判らないうちに映画が終わってしまいます。
初見だと世界観などもよく判らないんじゃないだろうか?
このスピーディーな演出が良いか悪いかは置いといて、これと似た経験がある事見終わった後に思い出しました。

「エヴァTVシリーズ」の第1話をリアルタイムで初めて観た時の感覚です。

まさにTVシリーズの第1話は今回の劇場版と同じく、何が起きてるのか判らないままあれよあれよと言う間に終わってしまったのです。
もちろん初放送でまだエヴァブームが起きる前のことです。
なのでこれが一体なんなのかを見極めるには次の放送を見るしかない。
「なんじゃこりゃ?」と思いながらも次の放送が気になってしようがない。
そうやって僕は「エヴァ」にハマッて行ったのです。
多分それこそが第1話の演出的狙いだったのかと思いますし、当時もそう分析してました。

それと全く同じ感覚を今回の「劇場版」で感じたのです。
「あ、これ第1話観た時の感覚だ…」

旧版を知ってるからこそ説明していない部分もよく判る訳で、だからダイジェストって感じがするのでしょうが、初見の人はやっぱり訳が判らないんじゃないでしょうか?
それでも有無を言わせず最後まで引っ張って行くからタチが悪い(笑)

まさにTVシリーズ第1話の再現です。

良く言うと最初に「エヴァ」を作った時の感覚をスタッフは忘れていないということになりますが、悪く言うと二番煎じの演出。
もちろん狙ってやってるような気がしますけどね(笑

どちらにせよ1話から6話をまとまる訳なのでスピーディーにならざるをえない。
そういう全体の構成が見えた時に、物を創る人間ってのは、自分の中にあるそこに符合しそうな引き出しが勝手に開くものなのです。
単にダイジェストにするよりは、第1話の構成を映画全体に持って来た方が面白かろうと思って当然です。
これに気付くのはリアルで第1話を観た人だけでしょうし、(リアルで第1話を観た人ってのは第二話までのスパンがあるわけで、そこがブームが始まってビデオなんかで連続して観た人との感覚の違いがあるように思います)「隠し味」としては面白いでしょう。

もちろん無作為に旧版のエピソードを選んだだけでは意味がないので、何を残すかというのも重要になってきます。
「TVシリーズ第1話の再現」が第1のテーマであるとすれば、何を残すかと言うのが第2のテーマにもなってくるのかと思います。

例えば、エヴァに乗るって言ったり乗らないって言ったりするシンジ。
普段は無表情な綾波と笑顔で碇ゲンドウと話をする綾波。
冷たい碇ゲンドウと綾波に対して優しいゲンドウ。
シンジを歓迎するために必要以上に明るく振るまい、その実「やりすぎかも?」と思惑するミサト。

他にも色々ありますが、これらを総合して考えるとどうも人の二面性だとか裏と表とかがテーマになっているように思えてしようがない。
そのテーマを基準に旧版からエピソードを抜き出しているように思えるのです。
しかも新たに追加されたのが「仮面を付けたリリス」。
これもまた二面性だとか裏と表に通じる要素を持っています。

僕なりに今回の劇場版のテーマを絞ると

・人の二面性、あるいは裏と表
・TVシリーズ第1話の再現
・戦闘シーン(もちろん見せ場なので)

とこの3本柱になってるんじゃないかと思います。

「TVシリーズ第一話の再現」なので世界観の説明はぎりぎりまで切り詰め、その分ドラマ部分のエピソードは「人の二面性、あるいは裏と表」が描かれているシーンをチョイス、もちろん「戦闘シーン」は最大の見せ場なのでカッチリ描く。

このレシピで「旧版」という材料を料理すると今回の劇場版に限りなく近くなるんですよね。

では映画として今回の劇場版がどうだったかというと、可もなく不可もなく、全部観るまで判らないってのが正直なところ。
まさしくこれがTVシリーズ第1話を観た時と同じ感想。
だってまだ序章だしこの先どうなるのか判んないんだもん(笑
だからこそこの先どうなっていくのかは非常に気になるところです。
次回劇場版からは話も大きく変わりそうだし、果たしてどうなることやら。

また今回の劇場版はあくまで序章です。
これはハリウッド映画の前半20分に例えることができると思います。
ハリウッド映画は前半の20分に全ての状況設定が描かれるので、その部分だけ観て面白いかどうか判断できるのです。
そういうことなら面白くなりそうな予感はします。

次の劇場版からは四国も全国と同時公開になって欲しいものです(笑

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非公開コメント

日記見ただけでどうゆー内容か分かりました(笑)
つまり初めての人は意味ぷって事ね( ̄m ̄*)
今回行かなかったのは場所の問題(ソ○イ○)
以前誘われてキャシャーンを観に行ってワケ分からなかったのがそこだから嫌(笑)つか、キャシャーン知らないのに前評判に釣られて行ってぬぁんじゃこりゃぁ(゚д゚)
あら、話がいつの間にかキャシャーンに(*≧艸≦)

太陽さん

意味不と言うか判りそうで判らないというか…
つまり「寸止め」ということです。
「寸止め」にはかなりの技術が必要で、ギリギリ判る範囲の情報量の取捨選択であるとか、イキそでイカないラインの把握とか真似しようと思って真似できるものではないのです。
しかも「寸止め」で終わるってのもなかなかおつな物。
とにかく「寸止め」は素晴らしいのだ!
ちなみに綾波のB地区はギリギリ見えてます!
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カネヤマシン

Author:カネヤマシン
エロ漫画家。
ハードコアの俊英らしいです。
小さい頃からちっちゃくて
大人になってもちっちゃいの…
そんなハードコアの俊英…

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