カネヤマシンドローム

ポニョ観ました。
とても居心地の悪い映画でした。
なんでだろう？と考えました。
その結果、これは5歳児にとって居心地のいい世界がベースになっていることに気付きました。
悪いことをしても、無茶しても怒られず、
ごちそうはチキンラーメンで、怖いのものは真っ暗なトンネル。
そんな5歳児の妄想の世界です。
そんな世界観がベースになっているので、思い付きみたいに物語が展開します。
なのでいい大人が見ると居心地が悪い上に、意味も判りません。
深読みしても、多分意味などないような気もします。
5歳児なら楽しめるのかもしれません。

そんなことをつらつらと考えているうちに、僕は自分が子供だった頃のことを思い出しました。


ディズニー映画を観た時の事です。
アッチのアニメじゃ、キャラが壁にぶつかると人型に穴が空いたりするじゃないですか。
それを観て周りの人たちが笑っている中、僕は子供心に激しいいきどおりを感じたものです。





壁に人がぶつかってこんな風に穴が空くわけないじゃないか！
何が面白いのかさっぱり判らない!!





また、保育園で「三年寝太郎」の紙芝居（もしくは絵本）を見せられた時の事です。
眠りから覚めた寝太郎が、山から村の田畑に川を引いてきたと言う絵が描かれていました。
その絵は、幼児にも「川」だと判りやすいよう、くねくねとS字に曲がりくねっていました。
それを見た僕は、子供心に激しいいきどおりを感じたものです。






山からまっすぐ引いた方が作業も早いし能率的なんじゃないのか！
それで喜んでる村人もどうにかしている!!
オレが村人だったらダメ出しするぞ!!!






そんな僕ですから、5歳の頃にポニョを観ても、きっと楽しめなかったと思います。