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読書の秋

最近のマイブームは読書。
読まない時はまったく読まないけど、読み始めたら色々な本を読んでしまいます。
きっかけとなったのが「隣の家の少女」(ジャック・ケッチャム)。
読後感最悪の劇薬小説と言われてる本です。
「主人公の少年が、隣家に養子としてやってきた美少女の虐待を目撃する」というお話。
当然の如く「嫌ぁ~な気持ち」にさせる小説ですが、同時に「虐待を面白いと思う人間の暗い欲望」を引っぱり出す側面もあります。
弱者を虐げる事で自らが支配者になったように錯覚する心理が的確に表現されているため、読者の心の中の暗い欲望が共鳴してしまうのです。
また男性は、虐待されるのは美少女である故に性的な興奮を少なからず憶えるでしょう。
酷い事が行われていて、こんなことはダメだと判っているのに、続きが楽しみでしようがない。
結果「面白く読んでしまう自分」=「虐待を面白がる自分」を再確認するハメになってしまいます。
余計に「嫌ぁ~な気持ち」です。

さらに主人公の立ち位置は「傍観者」です。
虐待もしない代わりに助けもしない。
主人公をそう設定することで、見て見ぬ振りの傍観者の罪をも描いています。

加害者、被害者、傍観者、この3者の心理を描き感情移入させる事で全ての心理に同化できるような構造になっているのです。

昨今いじめや虐待などの事件がよく起こってますが、こういう本を読んでいる人は、自分がそう言う場面に出くわした時に端と思いとどまるのではと思ったりするのですが、気のせいでしょうか?

今読んでるのは「後巷説百物語(のちのこうせつひゃくものがたり)」(京極夏彦)。
直木賞受賞作です。
全781Pと分厚いので読み終わるのにまだまだ時間がかかりそうです。

そうこうしている間に、観てないDVDも溜まってく…orz

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カネヤマシン

Author:カネヤマシン
エロ漫画家。
ハードコアの俊英らしいです。
小さい頃からちっちゃくて
大人になってもちっちゃいの…
そんなハードコアの俊英…

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